阪神ドラ1佐藤輝 甲子園最長139メートル弾!6号2ラン、本塁打打てば6戦6勝

 9回、DeNAに勝利し、大喜びでナインの下へ向かう佐藤輝
 2回、先制の6号2ランを放ち笑顔で生還する佐藤輝
 2回、先制2ランを放つ佐藤輝
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 「阪神7-5DeNA」(25日、甲子園球場)

 神話弾や!阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が二回に、12球団の新人トップタイとなる6号2ランを放った。今季のチーム甲子園最長139メートル弾でチームを連勝に導き、本塁打を打てば6戦6勝となった。25日から緊急事態宣言が発令され、今後はしばらく甲子園で有観客試合は行われない中、悲しむファンを歓喜させた。

 甲子園の浜風を切り裂く白球に、スタンドの虎党は酔いしれた。聖地では4月最後となった有観客試合。本塁打を楽しみに待つ7223人の期待に、佐藤輝が豪弾で応えた。

 「今日は風と仲良くなれました!」

 0-0の二回無死一塁。カウント1-2。4球目の148キロ直球をファウルとした後、阪口が112キロカーブで緩急を付けてきた。ここで佐藤輝は崩されない。真芯で捉えた打球は、右中間へと一直線に伸びていく。

 浜風に負けず豪快に突き刺した一撃は、チームの甲子園今季最長弾となる飛距離139メートル。「打席の中で風の意識は無かったんですけど、良い方向に吹いていたので良かったです」。先制の6号2ランを放ち、カメラに向けてZポーズを決めた。

 15日・広島戦以来、8試合ぶりの一発。6号は12球団の新人ではDeNA・牧と並んでトップタイだ。「ホームランだけは負けたくないので」。ドラフト制後、新人が4月末までに放った本塁打数は、03年の横浜・村田(現巨人コーチ)の7本が最多。阪神は今月、30日・広島戦まで4試合を残しており、十分射程圏内だ。

 24日からは練習でロングティーを導入。「感じが良かったので今日もやりました」。好感触をつかんでいる今なら、新たな“勲章”を手に入れる可能性は十分だ。

 この日は父・博信さんの54歳の誕生日だった。華を添える祝砲を甲子園でかっ飛ばした。自宅で見届けた博信さんも、「記憶の限り(私の)誕生日で打ったのは初めてです」と笑う。入団後も沖縄の泡盛などを佐藤輝からプレゼントされてきたが、メモリアルアーチに「勝っていいプレゼントになりました」と声を弾ませた。

 佐藤輝が本塁打を打てば、これで6戦6勝だ。「このまま(いい状態で)いけるようにしっかりやっていきたい」と大暴れを約束。無観客の中でも勝利につながるアーチを量産し、有観客の甲子園に帰ってくる。

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