阪神・梅野 衝撃弾呼ぶウル虎“足スト” 2死一塁意表つく二盗、荒れる藤浪導いた
「阪神2-0ヤクルト」(16日、甲子園球場)
強烈なワンバウンドも、すっぽ抜けたボールも、阪神・梅野が体を張って受け止めた。女房役の存在なくして、藤浪の1450日ぶりとなる甲子園星はなかった。開幕から全試合スタメン出場を続ける虎の正捕手が、この日も勝利の立役者になった。
初回、二回とパーフェクト投球。だが、序盤から右腕はすっぽ抜ける球が目立っていた。四回1死で山田に死球。右打者への変化球が大きく抜けた。それでも鼓舞するかのように懸命なリード。藤浪は六回2死二塁で塩見に2つ目の死球を与えて降板となったが、村上は3打数無安打2三振に抑えた。
「(藤浪を)思い切って引っ張ってあげて、なんとかしてあげたいなという気持ち」と語っていた背番号2。四球で出塁した五回。2死一塁、打者・藤浪の場面で相手の隙を突くように二盗を決めた。その後の先制2ランをお膳立てした。矢野監督も「結果的にそこやね。ランナー一塁で投げさせるのと、ランナー二塁で投げさせるのでは違うしね」と梅野の足攻を勝因の一つに挙げた。
右腕の後を受けた小林、岩貞、岩崎、スアレスの救援4投手も強気なリードでけん引。反撃のチャンスすら与えることなく、盤石のリレーで3試合連続完封勝利を完結させた。