阪神ドラ2伊藤将の祖母・功子さん 愛する孫の初勝利に3回目のうれし泣き

 伊藤将と祖母・功子さん
 3回、岡本和を三振に仕留めた伊藤将
2枚

 「阪神7-1巨人」(7日、甲子園球場)

 阪神ドラフト2位・伊藤将司投手(24)=JR東日本=の祖母、功子(かつこ)さん(76)が、プロ初勝利を千葉県横芝光町の実家で見守り、普段から“マシ”と呼ぶ愛孫へ祝福の手記を寄せた。

  ◇  ◇

 おめでとうマシ!やった!万歳!!本当にドキドキしながら中継を見ていましたよ。マシが夢をかなえて、プロで記念の1勝を挙げたんだから、涙が出るぐらいうれしいです。

 おばあちゃんはこれまで2回、マシのことでうれし泣きをしたことがあるんですよ。1度目は横浜高2年の神奈川大会(準々決勝)で、全国区の知名度を誇った桐光学園の松井裕樹君(当時3年、現楽天)に投げ勝った時。もう1回は昨年のドラフトで将司の名前が呼ばれた時です。

 大学の時にプロ志望届を出したけど指名がなくて、あの時はがっかりしちゃって…。その分だけ喜びが大きかった。ほんとに泣けたね。本音を言えば関東のチームが良かったけど…すごく遠くなっちゃったからねえ。

 でもね、おばあちゃんには新たな夢ができました。甲子園に行ってマシを応援するということです。横浜高で2度、甲子園に出場したけど、あの時は体調を崩していた、私の義母の看病があって応援に行けなかった。

 おばあちゃんも昔ソフトボールをやっていたこともあって野球が大好き。野球の聖地と言われる甲子園には、生きている間に一度は行きたいって思っていたの。その夢をかなえて、1年でも長くプロ野球で頑張っている姿を見続けるためにも長生きしなくっちゃ。

 何年か前からプールに通い始めて75歳で泳げるようになったし、最近はマシが投げる姿をチェックするためにこの歳になってYouTubeの見方も覚えたんですよ。あなたがプロ野球選手になったことで、おばあちゃんの気持ちも体も若返って、どんどん元気になっている気がします。

 実は川上哲治さんの時代から巨人ファンだったけど、キッパリ辞めて阪神ファンになりました。でも千葉では阪神の情報がなかなか入らないからねえ。こっちでもたくさん載っているデイリースポーツが届くのが毎朝、楽しみで楽しみでなりません。両親よりも私が一番気になっちゃって。そういう意味では“日本一”の伊藤将司ファンかもね。

 とにかくけがをしないこと。それとマシ自身が楽しんでやってくれればいいかな。つらいこともあるだろうけど頑張って!!オフにはまた帰省して元気な顔を見せてください。

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