阪神・佐藤輝は全試合スタメンで見たい 「空振りで観衆を沸かせる大スター」と高代氏

 「阪神6-2巨人」(6日、甲子園球場)

 阪神・佐藤輝明内野手(22)が6日の巨人戦でサンチェスから中前打を放ち、伝統のTG戦デビューを飾った。プロの壁に苦しみ4日の中日戦は代打で出場した佐藤輝。デイリースポーツウェブ評論家の高代延博氏は「空振りで観衆を沸かせる大スター」の全試合、スタメン出場に期待した。

  ◇  ◇

 二回の第1打席は内角高めの直球をセンター前へうまく弾き返したね。あとは2三振と右飛。最後の打席はフェンスを越えたかなと思ったけど失速した。それでも、これほどファンを楽しませる選手は、そうそういない。

 打球が上がっただけで観衆は沸くし、空振りしても沸く。スター選手の典型だ。だからこそ毎日、スタメンで見たい。私自身がそう思うぐらいだから、ファンはなおさらでしょう。

 4日の中日戦は佐藤輝の打撃の調子や相手投手が左腕の小笠原という条件もあって、リフレッシュの意味を込めてスタメンから外したのかもしれない。

 これは内部事情を知る首脳陣が判断することだから、軽々には口を挟めることではないが、個人的には出し続けてほしいと思うね。

 確かに今は崩されている。内角高めの速球とボール球にする変化球。各球団がこれを徹底している。高低を意識的に攻められている印象もある。今後もこの傾向は続くだろうが、それは本人が乗り越えていくしかない。

 今、彼に必要なのは場数だろう。数多く経験すること。新人だから当たり前だが、対戦する投手は全員、初顔合わせなのだ。

 変化球の曲がり方やキレ、ストレートの球速や伸びも人それぞれ。データだけでは理解しにくく、肉眼で確かめないことには、なかなか対応できないものだ。

 今は2回に1度の頻度で三振しているが、キャリアを積む意味では出続けるしかない。打力を期待して獲得した選手である以上、使い続けるしかない。

 ベンチの中で彼はメモを取っているように見えた。テレビ画面に映っただけだが、ノートに今日の対戦データを書き込んでいたのかな。

 投手の持ち球の特長や配球。今日は大城。小林のときは、どんなリードをされるのかなどを書き記す、マイノートを作るのは大変いいことだ。頭の中を整理するだけでなく、記憶することに役立つからね。これは今後、必ず生きてくる。

 さて、試合に出続けるには、使い続けてもらうには、どうすればいいか。

 佐藤輝自身がすべきことは身体面とメンタル面のケア。つまり故障しないことと、悪いイメージを引きずらない頭の切り替えだ。

 新人にとってシーズンは長い。すでにオープン戦の終盤にも見られたが、経験したことのない疲労が蓄積してくる。それをうまく取り除いて、頭の中もスッキリさせること。簡単ではないが、これもファンの期待に応えるためだ。

 フルスイングが代名詞の佐藤輝だけに、できるだけ多くの打席で、その魅力たっぷりのフルスイングを見たいものだ。残り全試合のスタメン出場が理想だね。

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