【西山秀二氏の眼】阪神・佐藤輝 代打の場面あそこでよかったか

 「阪神3-1中日」(4日、京セラドーム大阪)

 この試合のトピックは、やはり阪神が佐藤輝を初めてスタメンから外したところになるだろう。「まだ8試合が終わったところで、使うと決めたのなら徹底して使うべき」という意見もあるだろうし、「勝負の世界。調子のいい選手を使うのが当然」という考え方もある。

 まさに賛否両論の意見が出るだろうというところで、矢野監督は後者を選んだ。目の前の1勝にこだわって、その結果、佐藤輝に代わって出場した陽川の決勝打が出た。

 この試合、この起用で勝ちきったというところは、首脳陣にとっても「間違っていない」と自信を深めることになっただろう。

 ただ陽川の適時打が出て、その後2死満塁となったところでの、佐藤輝の代打起用は少し気になった。

 まだ1点差の好機、つまり勝負どころが続く場面だ。調子が悪くて外した選手よりも、ここは糸井や原口など実績も力もある選手ではないだろうか。

 勝利へのこだわり、というならそれを徹底するべきで、私が糸井や原口の立場なら「ここは俺だろう!」と思う。佐藤輝の打席経験を増やせる場所は他にもあるし、ファンを喜ばせるというところも、この場面でなくてもいい。チーム全員を生かす配慮も入れつつ、こうした勝ち試合を増やしていきたい。

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