阪神・矢野監督 継投に乱れ逆転負け 岩崎の連投避け加治屋起用も
「阪神3-6中日」(2日、京セラドーム大阪)
“勝ちパターン”の継投で逃げ切るかと思われた八回、阪神ベンチがマウンドに送り出したのは岩崎ではなく、加治屋だった。
2点リードで迎えた七回は藤浪の後を受けた岩貞が、1番から始まった中日打線を3人でピシャリと抑える。そのまま岩崎、スアレスの継投策で単独首位へ-。そんな虎党の皮算用は、あっさりと霧散してしまった。
加治屋が四球、安打などで1死二、三塁のピンチを迎えると、木下拓に同点打、さらに4番手として登板した小林が大島に逆転打を浴びて、まさかまさかの大暗転。ホーム開幕戦となった京セラドームは重たい空気に支配された。
「スグル(岩崎)がちょっときょうは使えない感じやったんで…乗り切りたかったなっていうところやけど」
試合後に矢野燿大監督がそう事情を明かす。岩崎は試合前練習でキャッチボールなどをこなし、ベンチ入りもしていた。前夜の広島戦では八回に登板。指揮官は「1年長いんでね」とも話したように、無失点に抑えながらも31球と球数を要していたことを考慮して、連投を避けたようだ。
「1年間やる中で、こういう試合でどうつないでいくかはチームにとっても俺にとっても課題」。中継ぎ陣の層の厚さが自慢の阪神が、継投策で痛い逆転負けを喫した。