阪神・ドラ2伊藤将 堂々の初陣 指揮官及第点の5回85球2失点

 「広島4-2阪神」(31日、マツダスタジアム)

 堂々と胸を張っていい。プロ初登板初先発で初勝利とはいかなかったが、阪神のドラフト2位・伊藤将司投手(JR東日本)が即戦力としての実力を十分に発揮した。床田との左腕対決に一歩も引かず、毎回の8安打と苦しみながら5回2失点。収穫と課題の両方を得て、次戦に向かう。

 女房役の梅野が勝ち越しの中前適時打を放ち、気合を入れ直した四回。2死から会沢に右翼線へ二塁打を浴び、赤く染まった客席が沸き上がった。打席には床田。「一番の反省点だと思います」。高めに浮いた初球の変化球を左翼線に運ばれ、同点に追い付かれた。

 それでも、続く五回はマルテの失策にも動揺せず、スコアボードに「0」を刻んだ。「変化球の高さを注意できたらいいなと思いました」と課題を痛感する一方、四回以降に多投したカーブに関しては「カウントを取ったり空振りが取れたりできた」と手応え。三回に一塁けん制で走者を刺す場面もあり、上々のデビュー戦だった。

 JR東日本から即戦力の期待を背負ってドラフト2位で入団。キャンプ中の実戦から5試合、計14イニングを投げて1失点と抜群の安定感を見せ、目標の開幕ローテ入りを果たした。持ち味はゲームメーク力。矢野監督は「内容的にはらしいピッチングができたと思います」と初陣に及第点を与え、次戦に期待した。

 「2アウトからピッチャーに打たれた、あそこくらいかな。やっぱりもったいない。勝つって簡単じゃない」

 プロ1球目を投じる前は「すごくワクワクした楽しみな気持ちでマウンドに上がりました」と伊藤将。だが、試合後はリベンジに燃える勝負師に変わっていた。「今日感じたところを反省してレベルアップしたいです」。次こそは文句なしの快投を演じ、ウイニングボールを手に入れる。

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