阪神・藤浪、27日中日戦でキャンプ総仕上げ 西勇離脱も「すべきことは変わらない」

 「阪神春季キャンプ」(26日、宜野座)

 キャンプ総仕上げや!27日の練習試合・中日戦(北谷)に登板する阪神・藤浪晋太郎投手(26)が26日、今年3度目の実戦マウンドに向けてブルペンで40球を投げ込んだ。2番手で3回を投げる予定でテーマは意図したアウトを取ること。西勇や高橋が離脱する中、完全復活を目指す右腕が首脳陣を安心させる。

 曇天から一筋の陽光が差し込み、藤浪を照らす。早朝まで雨が降っていたが、全体練習中は心地良い春風が宜野座を包み込んだ。プロ9年目のシーズンは完全復活を目指す年。「まだまだアピールしないといけない立場」と話す最速162キロ右腕が、キャンプ総仕上げのマウンドに上がる。

 27日の練習試合・中日戦に2番手で登板し、3イニングを投げる予定。「意図したアウトとか、意図した打ち取り方とかがより増えてくるようにしていければなと思います」とテーマは明確で、開幕を見据えた本番モードで腕を振る。

 2021年の初実戦となった7日の紅白戦は2回1安打無失点と好投し、前回21日の練習試合・広島戦でも3回2安打無失点と上々の仕上がりを見せた。この日はブルペンで変化球を交えながら40球を投じ、キャンプ最後の実戦登板向けて最終調整。矢野監督は「今やっていることをやれば抑えられると思う」と現状に太鼓判を押した。

 昨季は救援投手として1軍に返り咲き、24試合に登板して1勝6敗7ホールド、防御率4・01。先発として復活ロードを突き進む今季は2年ぶりにワインドアップ投法を導入し、ここまで順調に階段を上っている。もう後ろは振り返らない。藤浪はよどみない口調で次戦への決意を口にした。

 「変化球、直球ともに全球狙ったところというのは無理ですけど。ある程度意図したところで、意図したボールを投げられればいいかなと思っています」

 右脇腹筋挫傷の高橋に加え、開幕投手に内定していた西勇もぜんそくの悪化で戦線離脱。仮にエースの復帰時期が遅くなれば、背番号19に初の大役が回ってくる可能性もある。だが、心は揺れ動かない。「別にすべきことは変わらないので」。今はただ、抱えたテーマを着実に消化し、復活のステージを駆け上がる。

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