阪神・ドラ2伊藤将、横浜高同級生に「追いつく」 大学で指名漏れの悔しさ晴らす

 阪神のドラフト2位・伊藤将司投手(24)=JR東日本=が23日、新人合同自主トレでは初めて甲子園のブルペンで投球練習を行った。捕手を立たせて、直球にカーブやチェンジアップも交えながら22球。練習後、オンライン取材に応じた左腕はキャンプの練習試合で横浜高時代の同級生である日本ハム・浅間、楽天・渡辺佳との対戦を熱望。早ければ、2月9日・日本ハム戦(宜野座)で実現する。

 プロ入り後、初めて甲子園のブルペンで投じた22球。伊藤将はプロ仕様の硬いマウンドで感触を確かめるように、直球、カーブ、チェンジアップを投げた。横浜高時代にはエースとして2度、甲子園出場。酸いも甘いも味わった聖地で左腕は初心に帰った。

 「やっぱりそこ(同級生)に追いつけるように、ここまで頑張ってきた。またプロの世界で対戦できたら、勝てるようにやっていきたいと思います」

 高校の同級生だった浅間、高浜は高卒で日本ハムへ入団。渡辺は大学を経て、楽天から指名を受けた。一方で、伊藤将は大学でドラフト指名漏れを経験。悔しい思いが左腕を奮い立たせた。

 ドラフト指名直後、対戦したい打者に高校の同級生3人を指名していたが、熱望していた対決が実現する可能性が出てきた。今年の対外試合初戦は2月9日の練習試合・日本ハム戦(宜野座)。11日にも同戦(名護)が組まれ、16日には楽天戦(宜野座)が予定されている。

 日本ハム・浅間、楽天・渡辺佳は1軍キャンプスタートが決定。伊藤将も1軍キャンプスタートで、早ければ沖縄で相対することとなる。「三振を取るというよりは、打たせて取るという自分のピッチングスタイルを貫いてやっていこうと思います」と、プロのキャリアでは先輩となる2人を抑えることが自信にもつながる。

 そのための調整にも抜かりはない。順調ならば“プロ初登板”となる2月7日の紅白戦へ向け、この日は中1日でのブルペン入り。早期からの実戦登板に向け、徐々にピッチを上げている。

 し烈な先発ローテ争いを勝ち抜き、その先に見据えるのは巨人・岡本斬り。同い年で宿敵の主砲を動画で確認し、抑えるイメージは作っている。さらに、千葉・横芝中時代の後輩で楽天のドラフト1位・早川にも「負けたくない。早く対戦したい」と闘志を燃やす。

 追いかけ続けた同級生3人の背中。劣等感が伊藤将を強くした。これからは自分が同世代を引っ張る活躍を見せるだけだ。「抑えたい」という熱い思いを持って沖縄入りの準備を進める。

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