阪神・高橋、チェンに弟子入り志願 「小さく動くツーシーム」学び1年間ローテ完走だ

 阪神・高橋遥人投手(25)が10日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で自主トレを行い、ロッテから新加入する日米通算95勝左腕・チェンへの“弟子入り”を志願した。自身の大きく動くツーシームに加え、助っ人が操る「小さく動くツーシーム」を学び取り、目標の「1年間1軍ローテーション」達成を目指す。

 寒空の下、高橋はキャッチボールをこなし、キャンプへの準備を着々と進めた。将来を嘱望される左腕も今年で4年目。年々、チーム内で求められる役割も高まっている。自主トレ後、代表取材に応じ、新年に懸ける意気込みを口にした。

 「4年目だし、いつまでも…甘えているつもりはないですけど、3年目までは結果的に甘えてしまっている感じになっていたので。今年はしっかりしたいと思います」

 大前提として「1年間1軍ローテーション完走」を掲げた。さらに進化を求め、ロッテから新加入するチェンを質問攻めする考えだ。「(チェンは)日本でもメジャーでも活躍している。見て盗まないといけない部分もあると思うんですけど、分からないことはしっかりと聞きたい」と胸を高鳴らせている。

 学びたいポイントは、チェンが操る「小さく動くツーシーム」。ツーシームは高橋の宝刀でもある球種だが、変化や落差が大きいモノ。2種類のタイプを習得できれば、投球の幅が広がる可能性が高まる。

 「チェンさんは細かく動くみたいなので。ロッテの後輩(中村稔)からいいって聞いたんですよ。どうやって投げているのかと思いますし。左打者に食い込むボールがあれば変わるのかなと思う」

 昨季は5勝4敗とキャリアで初めて白星が先行する形となったが、さらに「負けよりも勝ちを大きくする」ことが今季のテーマだ。飛躍を目指すシーズン。“新球”習得がそのカギを握るかもしれない。

 昨季、公式戦で3度投げ合った巨人・菅野がメジャー挑戦を断念し、残留が決まった。前年は1勝2敗と負け越しただけに「少しでも互角に投げ合えるくらいのピッチングができれば」と意気込む。リベンジに向け、じっくりと牙を研ぐ。

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