阪神 24年ぶり屈辱で3位転落 最短10・18完全V逸、今季11度目の零敗

 6回、大野雄(左)の前に二ゴロに倒れるサンズ
2枚

 「中日3-0阪神」(14日、ナゴヤドーム)

 24年ぶりの屈辱で、ついに昇竜の波にのみ込まれた。前回の9月30日、甲子園での対戦では2安打完封を喫していた大野雄の前に、2試合連続でのシャットアウト負け。阪神が同じ投手に2試合連続で完封されるのは1996年に広島・山内泰幸に喫して以来の不名誉な記録となった。

 「個人個人の状態がちょっと悪いので…。それが上がってこないとね、いいピッチャー相手ではなかなかつながらない。悠輔(大山)とチカ(近本)ぐらいかな。自分のポイントでスイングできてるのは。それ以外全員が上げてこないと」

 矢野監督が力なく振り返ったように、連打となったのは九回の大山、ボーアのみ。それ以外の4安打はいい当たりもあったものの、続かなかった。

 選手個々の状態が上がってこないのは、一連の“コロナショック”に端を発したチーム内のごたごたも要因だ。13日にはスタメン予定だった北條が試合前の練習でぎっくり腰となり、この日登録を抹消。新型コロナウイルス感染明けながら、ファームでの1試合出場だけで“見切り昇格”させた糸原も4打数無安打と本来の打撃にはほど遠い内容だった。

 ルーキー・井上の昇格即スタメン抜てきも実らず、4連勝を決めた中日に抜かれて9月10日以来、約1カ月ぶりに3位に転落。それどころか、ヤクルト相手に連勝を決めた4位・DeNAにも1ゲーム差に迫られ、Bクラス落ちも目前。完全V逸も最短10月18日と、いよいよ終焉(しゅうえん)が近づいている。

 「順位は上がったり下がったりするしね。中日の状態がいいんで。それはもう食らいついていくしかないし、それが結果なんで」と指揮官。何とか悪い流れを食い止めて、最下位ヤクルトと対戦する甲子園へと戻りたい。

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