阪神・大山、今季初の単独キング弾 岡本ついに抜いた!豪快26号

 「中日4-2阪神」(13日、ナゴヤドーム)

 豪快なアーチに試合開始早々、敵地ナゴヤドーム左翼席に陣取った虎党が沸いた。初回に飛び出した阪神・大山の2戦連発となる26号先制2ラン。ついに巨人・岡本を抜き去り、ホームラン王争いで今季初めてリーグ単独トップに立った。

 2死三塁で打席に立つと、その初球だった。勝野が投じたのはインコースへの146キロ直球。大山が腕を畳みながら振り抜く。打った瞬間にそれと分かる本塁打。高々と舞い上がった打球はきれいな弧を描き、虎党の待つ左翼席中段で弾んだ。

 最多11本を放つ本拠地甲子園に次ぐ、ナゴヤドーム5本目となった一発。「初回に先制点を取ってチームを勢いづけたかった。インコースでしたが、うまく打つことができて良かったです」と満足そうに振り返る。

 4年前の入団会見。大山はサプライズでドラフト1位指名した恩人でもある、当時の金本監督に対して「成績で超えていきたい」と真顔で言い放った。1492試合連続フルイニング出場の世界記録を持ち、通算476本塁打-。その鉄人を超える選手になると堂々と誓った。

 プロ4年目となった今季。金本氏の4年目の本塁打数24本を抜き、4年合計の本数も金本の45本に対して、大山は58本。こと本塁打数に関してはすでに大きく上回るペースだ。

 9月に9本塁打、10月に入って4発目。五回にも安打を放ち、4試合連続のマルチ安打で打率・289へ上昇した。3割も視界に入ってくるなど、好調ぶりは止まらない。

 それでも八回2死一、三塁と一発が出れば逆転となる打席で、祖父江の前に空振り三振に倒れた。「ああいう場面で打ってこそ。最悪でも後ろにつなげれば何とかなっていたかもしれない。反省すべき打席になったと思います」。満足のいく打席、後悔の残る打席を繰り返しながらも、大山は着実にキングヘの道を突き進んでいく。

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