【中田良弘氏の眼】阪神・青柳の左打者対策が光った

 「広島4-4阪神」(6日、マツダスタジアム)

 阪神・青柳は前回9月30日の中日戦で5回8失点。そこからどう修正するか注目していたが、左を7人並べてきた広島打線に対して6回1失点と素晴らしい立ち直りを見せた。

 特に左打者の外角、逃げていくシュート系のボールがよく決まり、時折交える同様の軌道から内側へ入ってくるスライダーが、さらに相手打者に厄介な配球として効果的だった。

 そして、ピンチとなった五回2死一、三塁では、それまで2安打されていた鈴木誠から三振を奪うなど粘りも見えた。この姿を見せたことで、青柳は次のチャンスをもらえるし、もしかしたら2桁勝利という可能性も残った。

 また九回裏に登板した藤浪は、速球が持ち味というスタイルの裏をかく形で、ほとんど変化球の配球が生きた。2死から田中広には変化球で追い込み、最後は速球で三振。こういう展開は自身のスタイルを度外視しても抑えることが重要で、いい仕事をしたと言える。

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