阪神・サンズ3戦連発 連勝ストップも主砲は止まらん!矢野監督も絶賛
「阪神2-3ヤクルト」(2日、甲子園球場)
サンズはすごいんやけど、サンズしか…。阪神はジェリー・サンズ外野手(32)が15年のゴメス以来となる3試合連続アーチを放ち、一時は同点に追いつくも、以降の決定機を打線が生かせず延長戦では今季初黒星。巨人とのゲーム差は10試合ぶりに7・5差へ開いた。それでも頼もしい4番を軸に、前を向いて追走するんや!!
まだ同点-。そんな思いがあったのか、無表情でダイヤモンドを一周する。サンズが中盤まで苦しめられた山中から値千金の14号同点2ラン。ベンチで出迎える仲間とのハッピーハンズは、いつもより力がこもっていた。
「山中投手にずっといいピッチングをされていた中で、糸井さんが出塁してくれたからかえしたいと思っていたし、珍しく甘く入ったボールを一発で仕留めることができて良かったよ」
2点を追いかける七回無死一塁で迎えた第3打席。カウント3ボール1ストライクから甘く入ったスライダーを見逃さなかった。完璧に捉えた打球は打った瞬間、確信の一打。左中間スタンドに突き刺さり、大歓声が巻き起こった。
この一発で3試合連続本塁打。来日1年目の外国人選手では00年8月のタラスコ以来20年ぶりの記録だ。さらにチームの連続試合本塁打も8に伸ばし、10年ぶりとなる快記録の立役者となった。
3試合連続本塁打の内容も抜群だ。8月30日・広島戦(マツダスタジアム)では先制3ラン、前夜はサヨナラ弾、そしてこの日は同点の一発と全て殊勲打。ここぞの勝負強さが光っている。
虎の得点圏男として8月20日・巨人戦(東京ドーム)から4番に座り、打線をけん引。この日の2得点、そして前夜の2得点は全てサンズのバットから生まれた。助っ人が打線の中でたった1人、気を吐いている。
だからこそファンの期待は日に日に膨らむ。四回1死一、二塁で迎えた第2打席も球場の期待を一身に背負った。初球のスライダーにタイミングが合わず二飛に倒れたが、スタンドから漏れた大きなため息が、その事実を如実に物語っている。
矢野監督は「打っている中身というか、ここで打ってほしいというところで打ってくれる」と絶賛。ただサンズ以外は打線が沈黙し、延長戦の末に連勝ストップ。首位・巨人とは7・5ゲーム差に開いた。
それでも主砲が力を発揮しているからこそ、周りの打者が打てばチームの勢いは再加速する。王者追走へ、サンズのバットとともに仲間たちの奮起が欠かせない。
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