【岡義朗氏の眼】阪神3番・陽川に求められる役割とは

 「阪神2-1ヤクルト」(1日、甲子園球場)

 1点を争う投手戦となったが、阪神は初回に先制点を奪っていれば、もう少し楽な展開になっていたかもしれない。盗塁リーグトップの近本を犠打で送ってまでクリーンアップにお膳立てを整えた初回1死二塁の場面。3番・陽川は初球を見逃して1ストライクとなり、最後は中飛に倒れた。

 相手バッテリーは陽川の攻略ポイントも踏まえた上で、初球は直球ならボール球、ストライクを取りにいくなら変化球と考える。となれば陽川が初球に待つべき球種は変化球の一択しかない。自分のデータを逆利用し、狙い球を絞って打ちにいくべき場面だった。その変化球を打ち損なったとしても、次の対戦で相手は変化球を投げづらくなる。それだけでも価値がある。

 四回無死一塁では初球にセーフティーバントの構えをして見逃しストライク。この場面でベンチが3番打者に求めるものは長打だ。陽川はここまで結果も残してきている。期待される役割を意識し、自信を持って、思い切り振ればいい。ベンチもそれを求めている。

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