阪神・サンズ 聖地初4番でV打 「火曜サンズ劇場」健在!打率・560
「阪神5-1中日」(25日、甲子園球場)
形はどうでもいい。チームを勝利に導くのが4番の仕事。阪神・サンズが泥くさく決勝点を叩き出した。
同点とした直後の三回2死一、二塁。絶好のチャンスで助っ人に打席が巡ってきた。中日の先発左腕・小笠原が投じたフルカウントからの6球目、内角高め145キロの直球に反応。詰まりながらも打球は右前に弾んだ。勝ち越しの適時打。好投する高橋を援護した。
得点圏の走者をかえす職人。これでチームトップの33打点目を稼ぎ、得点圏打率は・459と両リーグトップを維持する。さらに火曜日はめっぽう強い。先頭で迎えた八回にはマルチ安打となる左前打をマーク。火曜日の試合は打率・560と高い数字を残す。
来日1年目。慣れない環境で戦う中で家族の存在は大きい。この日もスタンドから愛妻と2人の息子が声援を送っていた。前日24日の休日は子どもの学校を訪問。「家族と大切な時間を過ごせることは大事。子どもと一緒に遊んだりとか。奥さんも休憩させてあげないといけない」と英気を養い、長期ロード明けの本拠地での一戦に臨んだ。
20日の巨人戦(東京ドーム)から託されている4番。2試合連続で打点を挙げるなど、かかる重圧を感じさせない姿でしっかりと仕事を果たしている。
さらに助っ人の活躍を後押しする自身のオリジナルグッズ「ハッピーハンズ」フェイスタオルがこの日から発売。「家族も気に入っていたし、米国の母も気に入っていた。買って送りたいね」と大満足の様子で笑みを浮かべた。
勝利のために力を発揮しているサンズ。お立ち台では日本語で「タイガースファン、オオキニ!」と声を弾ませた。チーム、そしてファンのためにも得点を稼ぐこと。自らに課せられた任務を遂行し続ける。
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