阪神・サンズ 初回いきなりノーノー小川撃ち!セ・トップ得点圏打率・444

 1回、右前先制適時打を放つサンズ
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 「ヤクルト4-2阪神」(23日、神宮球場)

 狙い済ました打撃で一、二塁間を破った。試合の主導権を握るためにも、まずは1点。好機で当然のように阪神・サンズのバットが得点を生み出す。前回登板で無安打無得点を達成したヤクルト・小川から放った先制打。警戒される4番に座って初のタイムリーが価値ある1点をもたらした。

 「(ノーヒット投球は)近本が崩してくれた。チームにとっても早いイニングでの得点は大きいので、それができてよかった」

 先制パンチを食らわしたのは初回だ。1番近本が遊撃への内野安打で出塁。犠打などで2死二塁のチャンスとなり、助っ人に打席が巡ってきた。フルカウントからの6球目、外角いっぱいに投じられたカットボールに反応。両手を伸ばし、逆らわずにはじき返した打球は先制の右前適時打となった。

 20日の巨人戦(東京ドーム)で初めて座った4番。その時を前後して5試合、20打席連続無安打と狂いが生じ、得点圏打率の高さとは裏腹に打点をマークすることもできなかった。猛虎の4番にかかる重圧か-。それでも22日のヤクルト戦でマルチ安打を含む4出塁をマークすると、この日、待望の初打点を生み出した。

 「自分自身は2番から8番までどの打順も打ってきた。何かを変えることはないよ。自分のスイングをするだけなんで、まったく意識はしていないね」

 決して自らのバッティングスタイルは変えなかった。頭にあるのは自分の仕事をする、それだけだ。自然体だからこそ、与えられた打順に順応することができる。これまでにも打線の中心を担った経験はあるが、どこを任されてもやることは変わらない。

 25日からは本拠地・甲子園で中日3連戦を迎える。得点圏打率はリーグトップの・444。頼れるサンズのバットがチームに勢いを呼び込む。

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