阪神 新・青柳 直球軸にハイテンポ!熱投6回8K1失点 矢野監督「素晴らしい」
「巨人2-0阪神」(20日、東京ドーム)
結果だけで振り返れば、2球で試合が決まった。失投というにはあまりに酷な1点。6回を最少失点にまとめた92球も、阪神・青柳はビハインドでの降板を悔いた。チームの連敗が止まらない。粘投も実らず、無念の3敗目。白星が遠い。
「今日は立ち上がりからしっかり投げることができた。ただ、負けている状況でマウンドを降りたので…」
振り返ったのは0-0で迎えた六回の投球だ。先頭の重信に初球、低めのシンカーを狙い打たれた。右翼線を破られる三塁打を浴びると、続く坂本にも初球、少し高めに浮いたスライダーを運ばれた。中犠飛で痛恨の先制点を献上。結果的に勝敗を分ける2球となった。
今季初対戦の巨人を相手に、ハイテンポの投球で押した。7日・広島戦では今季最短の3回6失点でKO。12日のDeNA戦でも、5回4失点と苦しんだ。2戦連続で初回失点。課題が明確になった中でこの日は初回、1死から重信、坂本を連続三振に斬った。計8奪三振。最速145キロの直球を軸にした投球で、不安定だった過去2試合から修正した。
「前回、前々回と良くなかった。その中で僕自身が悪かったのは頑張って修正できた」
直近2試合で感じたのは、相手チームの分析力。データ、傾向が出始めた中で変化が必要だった。敗れはしたが、進化を示す4安打1失点。矢野監督も「内容も中身もしっかりとした素晴らしい投球やったな」と賛辞を贈った。悔しさ募る1敗も収穫多き1敗。新たな投球スタイルを次戦以降の糧にする。
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