阪神・高橋、2安打で負けた 菅野と投げ合い「やっぱりすごいなと」
「巨人1-0阪神」(18日、東京ドーム)
失投に泣いた。唯一の失点は、岡本に左中間席に運ばれた決勝ソロ。打球の行方を見つめる阪神・高橋は、マウンド上でぼう然と立ちつくしていた。7回2安打1失点。強力巨人打線に立ち向かった106球だったが、1球が勝敗を左右した。
両軍無得点の四回2死走者なし、相対したのは4番・岡本。カウント2-2、6球目に投じた138キロツーシームが真ん中高めに完全に浮いた。これを相手主砲は逃してくれない。痛恨の一発を浴び、ドームにはG党の拍手がこだましていた。
三回までは無安打投球。その後は岡本と松原に安打を許しただけだが「今日の出来はそんなにいい方じゃなかった」と振り返る。岡本への被弾後は丸、中島に連続四球を与えた場面もあった。それでも大城を抑え、以降も無失点を継続。「この調子でも1点で抑えられたのは自信」と悪いなりに試合を作れたことを自己評価する。
菅野と投手戦を演じたが、完封した相手にはエースの姿を感じた。「やっぱり見ていてもすごいなと。一回から九回まで精度だったり、強さが変わっていなかった。中5日でああいう投球をする」。マウンドでの威厳、勝利へ導く投球-。投げ合いを通して実感し、全てが勉強となった。
矢野監督は、岡本との場面を振り返り「4番に対して、しかも勝負球の1球がね…」と言及。ただ「菅野と投げ合えたのは、中身としてしっかりあったと思う。『あのピッチャーにどう勝つか』っていうのは、遥人の中でも大きな自信になると思うので。投げ合うことが出てくると思うので、モチベーションにしてもらえたら」と今後の成長に期待する。
悔しい今季初黒星が刻まれたが、課題も収穫も得た。そして自信にもつながった。勝てる投手になるために、まだまだ高みを目指してまい進する日々は続く。
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