阪神・秋山 5勝目スルリも鯉キラー健在 5回0封、初回1死満塁しのいだ
「阪神2-2広島」(16日、京セラドーム大阪)
最大のピンチは初回に訪れた。阪神・秋山は1死一塁から長野を二ゴロに打ち取った。ゲッツーでチェンジと思われた瞬間、2年ぶり先発出場した熊谷が二塁へ悪送球。1死満塁にピンチは広がったが、ここから本領発揮だ。松山を左飛、さらに堂林を空振り三振。右腕で作ったガッツポーズが気合を物語っていた。
「初回に熊谷がエラーしてしまいましたが、ああいうところを抑えて助け合うことが大切だと思いますし、それが野球だと思う。あの場面を抑えることができて良かったです」
降板後に残した言葉が頼もしい。プロ11年目。勝つための投球を心得ている。2点を先制した直後の二回は3人でピシャリ。主導権を手放さず、攻守にリズムを生み出した。
矢野監督は「五回でオレが代えちゃったけど。アキ(秋山)には申し訳ないなと。アキ自身はしっかりやってくれた」と称えた。5回を4安打1失点。今季5勝目はスルリと逃げたが、首脳陣、そしてナインの信頼度を高める82球となった。
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