【岡田彰布氏の眼】阪神がミスにつけ込めたのは大きい
「阪神10-2広島」(15日、京セラドーム大阪)
広島がミスを犯したことで、阪神にことごとく流れが行ったゲームだった。初回に糸井が右中間へ放った打球を捕れなかったこともそうだし、三回にサンズがフライを打ち上げ、打球を追った捕手・会沢とサンズが接触したが、守備妨害にならず一塁手の松山が落球した。
これが3点目につながったわけだが、球審もフライを目で追うため、接触のシーンは見えていなかったはず。広島ベンチはもっと抗議してもよかった場面だったのではないか。ここから阪神が“次の1点”を奪ったことで、流れを引き寄せた。
相手のミスにつけ込んで得点を重ねたのは、チームとして非常に大きい。阪神も二回に菊池涼の打球で併殺を奪えなかったなど、細かいミスはいくつかあったが、失点にはつながらなかった。勝敗を分けたのはその差だと言えるし、打線は2桁得点を奪ったが、次の試合が重要だ。
5-2となった五回終了時で試合の流れは決まっていた。後半の5点は大瀬良と比較して力が落ちる救援投手から奪ったものであり、次戦はまた若くて力のある投手が先発マウンドに上がる。ベンチは引き締めなければならないし、次カードの巨人戦を見据えても16日は重要な第3戦となる。だから後半の5点は忘れて、新たな気持ちで臨んでほしい。
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