【谷佳知氏の眼】阪神・木浪の走塁が大きかった

 「DeNA2-9阪神」(11日、横浜スタジアム)

 六回にサンズが決勝の二塁打を放ったが、その前の木浪の走塁が勝利を引き寄せた。内野安打で出塁し、井納のけん制悪送球で一塁から一気に三塁を陥れた場面だ。プロでは三塁まで行くのは難しいのだが、三塁コーチャーの指示もよかったし、木浪の判断もよかった。

 三塁まで木浪が行ったことで、サンズも「外野フライでもいい」と気が楽になったはず。その結果、適時二塁打につながった可能性は高い。

 井納のけん制悪送球だが、これは偶然ではない。三回に木浪は2死から完璧に井納のモーションを盗み、二盗を決めた。ギャンブル的なぐらいの好スタートで、井納としては「クセを盗まれているのでは」と感じたはず。そのことが頭にあったため、六回に一塁走者となった木浪に対し、慎重になりすぎ、悪送球になってしまった。

 木浪以外にも近本、植田と足を使える選手がいる。今後も足を絡めた攻撃をどんどん仕掛けていけば上位浮上も見えてくるはずだ。

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