阪神・近本 フェンス激突スーパーキャッチ!打っても8戦連続安打
「広島1-5阪神」(9日、マツダスタジアム)
一心不乱に白球を追った。フェンスなんて恐れない。右中間に深々と打ち込まれた打球に対し、阪神・近本が快足を飛ばした。最後は外野フェンスに激突しながら好捕。勢い余って全身を芝生に打ちつけても、ボールは離さなかった。試合の流れを渡さないスーパープレー。カープファンからも拍手が沸き起こり、近本は帽子のツバに手を当ててほほ笑んだ。
「フェンスを怖くないといったらあれですけど…。しっかりボールを捕ることのほうが大事なので」
1点リードを奪った直後の三回。1死走者なしで、坂倉が放った右中間フェンス際への大飛球を、背走しながら落下地点に向かった。抜ければ長打だったが、右腕を目いっぱい伸ばしてジャンプ。フェンスに激突した影響か、捕球後はしばらく起き上がれなかった。まさに体を張ったプレーでピンチを防いだ。
自ら課題と認めるフェンス際の打球処理。「どうしても聞きたかった」と、昨季出場した球宴では初対面の西武・秋山(現・レッズ)に直談判し、フェンス際の捕球について指導を仰いだ。春季キャンプでも筒井コーチにノックを打ってもらうなど継続して取り組んでいた捕球練習。その成果が実った。
守備だけでなく、この日は遠藤に3打席で計18球を投げさせた。九回2死三塁の場面では、フルカウントから一塁へ適時内野安打を放ち5点目をゲット。これで8試合連続安打となり、次戦も攻守でチームを勢いに乗せる。