阪神・秋山 鬼門突破!マツダで10年ぶり勝利、チームトップタイ4勝!

 勝利のエアタッチを交わす秋山(左端)ら阪神ナイン
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 「広島1-5阪神」(9日、マツダスタジアム)

 磨きを掛けた直球で気温30度の暑さを吹き飛ばした。マツダスタジアムでの白星はプロ1年目の2010年9月5日以来10年ぶり。6回をわずか1安打1失点。阪神・秋山が納得の77球で、チームトップタイの4勝目を挙げた。

 「ストレートで押すピッチングを心がけてやっていました。みんなの守備に助けられてだんだんリズムに乗ることができました。しっかりパフォーマンスを出すことができたので良かったです」

 夏男の本領発揮だ。12勝を挙げた2017年8月は4戦3勝、防御率1・46。夏に強い秘けつは「集中を切らさないこと」。2-1と勝ち越した直後の三回は1番から始まる上位打線を3人でぴしゃり。勝負どころを抑え、チームの連敗阻止を引き寄せた。

 序盤からワインドアップとセットポジションを交互に使い分け、広島打線を幻惑した。「作戦面、個人的な感覚もある」と秋山。前回7月21日の対戦(甲子園)で2ランを浴びた4番鈴木誠も2打数無安打1四球に抑え、雪辱を果たした。

 トレーニングの成果を結果に結びつけた。完投勝利した7月28日ヤクルト戦(神宮)の翌日に登録抹消。中11日の間は1軍に帯同しながら調整を続け、走り込みを敢行した。バントに加えて走塁練習も野手に交じって参加。待ちに待ったマウンドで「ストレートのキレに取り組んできて、ある程度出せた。今までの違いが結果につながった」と手応え十分だ。

 「抹消になってからさらにキレが出てくるような調整をしてくれた。アキの責任は十分に果たしてくれた」

 矢野監督も手放しでたたえる。抹消期間は「もちろん悔しい思いもあった」と秋山は本音を隠さない。残り試合の1軍ローテ完走へ、大好きな夏に勝ち星を積み重ねていく。

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