阪神 矢野監督の積極采配が裏目 失策数がリーグワーストに

藤浪(右から4人目)の援護ができずがっくりの矢野監督(左端)ら阪神ナイン
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 「ヤクルト6-0阪神」(30日、神宮球場)

 阪神が今季4度目の完封負けを喫した。結果的に、矢野燿大監督の積極采配が裏目に。投打にミス、ミスで先発・藤浪の670日ぶり星を援護できなかった。ヤクルトに連敗で8カードぶりの負け越し。再び勝率は5割に逆戻りした。

 矢野監督は左腕・高橋に対して、右打者を並べるオーダーを組んだ。陽川をプロ2度目の先頭打者として起用。「7番・遊撃」には北條を入れた。

 試合前の時点で高橋は、右打者の被打率が・133だったのに対し、左打者には同・290だった。

 初回は初回、塁に出た近本がけん制死。二回には藤浪が、吉田成の左翼線を破る適時二塁打で先制点を失った。それでも三回以降も、気迫を前面にした投球。毎回三振を奪うなど、味方の援護を待った。

 だが、1点差で迎えた七回だった。遊撃・北條の失策で先頭の出塁を許した。送りバントで1死二塁とすると、続く西田の二遊間の打球に対して、再び北條が処理をもたつく(記録は内野安打)。1死一、三塁とした。

 高橋は空振り三振に斬ったが、続く坂口との対戦。2球目、センター方向にはじき返された鋭い打球が体を襲った。跳ね返ってホーム方向に転々としたが、それでもアウトにしようと、転がりながら一塁に転送したが、内野安打で痛恨の2点目を失った。

 この打球が右手首付近に当たったのか、一度、マウンドを降りて治療に向かった。手首を振りながら痛々しい姿を見せたが、それでも続投を志願した。続く上田を遊飛に打ち取ったかに見えた。が、中堅・近本と交錯する形で、北條が落球。この回、3つ目のエラーが記録され、2人が生還した。自責0で3点を失う展開になった。

 この3失策でチームはリーグワーストの24失策。勝負どころで痛いミスが記録され、リードを広げる展開になった。

 この回3点を失ったが、続く攻撃で見せ場を作る。梅野の三塁内野安打から四球と失策が絡んで1死満塁。だが、ここで陽川の打球は二塁正面を突き、痛恨の併殺で1点も奪うことができなかった。

 藤浪は7回8安打4失点(自責1)、10奪三振で2敗目。復帰2度目の登板も、670日ぶりの白星はならなかった。

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