阪神ドラ2井上 ウエスタン単独トップ4号!17打点2冠独走!

 4回、井上は左越えに2ランを放つ
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 「ウエスタン、ソフトバンク7-2阪神」(29日、タマホームスタジアム筑後)

 本当に近い将来が楽しみな高卒ルーキーだ。阪神ドラフト2位・井上広大外野手(18)=履正社=が29日、ウエスタン・ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で「4番・右翼」で出場し、リーグ単独トップとする4号2ランを放った。同じくリーグトップを独走する打点も17に伸ばし、2冠を維持。新人離れした打撃で、着実に“大物ロード”を歩んでいる。

 振り抜いた瞬間、完全に本塁打を確信していた。井上のバットからリーグ単独トップとする4号2ランが飛び出した。タマスタ筑後に響いたすさまじい打球音。描いた放物線の行方に観客もくぎ付けだった。

 「1打席目は消極的になったので、どんどん振っていこうと。カウント3-1からファウルになって打ち直しができ、しっかり次に(決め球を)絞れたのが結果につながった」

 2点を追う四回2死一塁で迎えた第2打席。フルカウントから先発・大竹が投じた135キロ内角直球を逃さない。左翼方向へ打球が伸び、そのまま防球ネットに突き刺さった。三塁ベンチ前ではナインから“エアタッチ”で祝福され、少しはにかんだ。

 この日は同い年のドラフト3位・及川(横浜)が先発。一時は同点とする援護射撃でもあった。「同級生が頑張っているので、自分も力になれれば」と思いを乗せたアーチだ。公式戦1号もドラフト1位・西純(創志学園)が先発の時だった。昨夏の甲子園では星稜・奥川(現ヤクルト)から逆転3ランを放った男が、プロでも同期を手助けする一発を放っている。

 同僚の中谷と並んでリーグトップだった本塁打数も単独首位に躍り出た。2打点を加えて17打点となり、ウエスタン2冠を独走中だ。高卒新人とは思えないほどの対応力、そして打撃センス。不動の4番の座で着実に成長の足跡を残している。

 春先の練習試合を含めると実戦での本塁打は10本目だ。平田2軍監督も「まだ褒めたくはないが、4番として戦う姿勢は見えている」とうなずいた。

 打撃でチームを引っ張る18歳だが「やっぱりまだ対応できていない部分もある」と反省も忘れない。「まだ何試合もあるので、そこで対応できるように日頃の練習からやっていきたい」。将来の目標は「日本の4番」。大きな夢に向かって、己を磨き続ける。

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