阪神・サンズ、初4安打&5打点&満塁弾「最高の仕事ができた」

 「ヤクルト5-20阪神」(28日、神宮球場)

 球団史に名を刻む一本を弾丸ライナーで突き刺した。小走りで守備位置に就いた阪神・サンズが、温かい声援にちょこんと頭を下げる。左翼に続き、三塁スタンドにも一礼。ボーアとアベック満弾での競演。球団史上初の記録とともに「初」づくしの4安打&5打点だ。

 「最高の仕事ができたし、ボーアとそろって満塁ホームランを打つことができるなんて、信じられない。とても興奮しているよ」

 エキサイティングな一打は四回に生まれた。6点リード、2死満塁で巡った打席。左腕・坂本の2-2から5球目、外角高めの148キロを狙った。コースに逆らうことなく、コンパクトに振り抜いた打球がグングン伸びる。右翼ポール際に飛び込む6号は、来日初の満塁アーチとなった。

 昨季の韓国リーグ打点王。開幕当初は不振で2軍落ちも経験したが、「大好き」な3番に定着以降は本来の姿を見せる。ここまで3番で9試合に出場。打率・400、3本塁打、14打点の大暴れだ。矢野監督の強い推薦で獲得した助っ人。好調の裏には、指揮官との信頼関係がある。

 「大きいのは打席で経験を積ませてもらっていること。どんどん自信を持てているし、投手の球に慣れてきたんだ」。開幕左翼は福留。マルテもいた序盤はベンチ要員だった。練習試合再開以降も調子は上がらなかったが、指揮官はギリギリまで助っ人に打席を与えた。意気に感じる3番起用も含めて、ベンチの辛抱、我慢が今、花開こうとしている。

 20打点はチームトップ。時を同じくして来日した盟友ボーアに感謝する。「存在は大きいね。中心になってくれているし、彼に続いていいスイングをしていきたいよ」。助っ人の相乗効果も好調の要因だ。記録、記憶に残るメモリアルな一戦。恐怖の3番打者がチームの推進力になる。

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