阪神・矢野監督が明かす近本ベンチの意義「試合を見ることで悔しさとか…」

7回、青柳に代打を送った矢野監督(撮影・飯室逸平)
 7回、代走の近本は盗塁を決める(撮影・山口登)
 9回、阿部の打球を好捕する近本(撮影・田中太一)
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 「阪神4-1中日」(17日、甲子園球場)

 阪神が中日に競り勝ち、今季初めて4位に浮上した。矢野燿大監督の積極タクトが奏功し、8試合ぶりに組み替えた打線が機能した。指揮官は試合後、今季初めてスタメン落ちした近本を名指しし、今後の奮起を促した。

 この日は、近本を今季初めてスタメンから外し、「1番・右翼」に糸井、「3番・左翼」にサンズを起用。「7番・中堅」で、陽川を今季初めてスタメンに送るなど、矢野監督は積極的に動いた。陽川の起用について、指揮官は意図を明かす。

 「いろんな状況を考えた時に、やってみていいんじゃないかと。陽川も状態良かったし、使っているこっちの責任。そういうところではオプション。これからもまたこういう、いい左投手ということもあれば、こういうオプションもある」

 七回には、その陽川が左前打で出塁。すかさず近本を代走に送ると、リーグトップ7個目の盗塁で好機を拡大させ、貴重なダメ押し点を奪った。この展開を、指揮官は次戦につながるシーンだったと振り返る。

 「当たり前のように試合出るところから、チカもベンチで試合を見ることで悔しさとか、みんながどういう風に戦っているとか。いろんな思いがチカにも出てくる。そういう意味でも陽川が打ってくれて、あそこで代われたというのはチーム全体としての意味もある」

 開幕前から今シーズンのキーマンに挙げ、活躍を期待し続けてきた若虎。依然として不振にあえいでいるが、チームの浮上に欠かせぬ選手に変わりはない。指揮官は、この日のスタメン落ちを契機に、復調する姿を信じている。

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