阪神・サンズ、走攻守でハッスル 来日初猛打ショー!息子猛ゲキでパパ奮起 

 「阪神6-3ヤクルト」(14日、甲子園球場)

 まさに打って、走って、守っての大ハッスルだ。阪神・サンズが甲子園で観戦した家族の前で存在感を示した。

 まずは四回に『守備』で魅せる。雄平が放った左翼への大飛球をフェンスに激突しながらもジャンプ一番、見事にキャッチ。「甲子園はホームだからフェンス際のプレーは特に時間を掛けて練習してきたんだ。ファンの声援は本当にありがたいね」。場内のファン、そしてマウンド上の秋山も拍手で好プレーをたたえた。

 『走塁』で魅せたのは四回同点に追いついた直後だ。「あそこは絶対にかえらないといけない状況だったし安心したよ」。四球で出塁し、三塁まで進んだサンズは木浪の右飛で本塁へ激走。巨体を揺らしながら、ギリギリのタイミングで一時勝ち越しとなるホームへ滑り込んだ。

 本職の『打撃』では来日初となる猛打賞。まずは二回の第1打席で痛烈に一、二塁間を破る右前打を放つ。六回の第3打席では中前にはじき返し、七回の第4打席は一塁後方へのフライを右翼・雄平が捕球し損ねる間に懸命に走って二塁打とした。第2打席の四球も含め、4打席すべてで出塁してみせた。

 この活躍にスタンドでメガホンを叩いたモーガン夫人と2人の息子も大喜び。「(前回観戦に来ていた)DeNA戦で三振した時、息子に『もう三振しないでよ』と言われたんだ。今日は家族の前で良いプレーができて良かったね」とパパは笑顔を見せた。ボーアに負けじと、サンズも本領を発揮し始めた。

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