阪神サンズが一塁守備練習 ボーアの不振で“スクランブル態勢”

 ファームでの調整が続く阪神のジェリー・サンズ外野手(32)が22日、鳴尾浜で行われた2軍全体練習で一塁守備練習を行った。投内連係にも参加し、サインなどを確認する本格的な内容。平田2軍監督は、1軍でボーアの不振が続いた際に備える“スクランブル態勢”であることを認め、24日のウエスタン・オリックス戦(甲子園)で一塁守備に就く予定があることも明かした。

 巨人との開幕カード3連敗を喫した阪神が、早くも“緊急事態”に備えて動きだした。打撃不振から2軍での調整が続くサンズが、鳴尾浜での練習で本職の左翼ではなく、一塁守備に多くの時間を費やした。

 韓国リーグでも守備機会はあり、春季キャンプでも自前のファーストミットでノックを受けた日もあった。だが、この日は投内連係から一塁の守備に就き、西純、及川ら投手陣からサインを教えてもらう場面も。シートノックでは左翼から一塁に回り、明らかにコンバートを視野に入れた本格的な内容だ。

 この動きの裏には、開幕3連戦で12打数無安打に終わり、開幕ダッシュに失敗した元凶にもなったボーアの打撃不振がある。このまま推定年俸2億7500万円の大物助っ人が目覚めないという事態になれば、入れ替わりでサンズが一塁を守る可能性もある。

 「そら、あるやろ」と認めた平田2軍監督は「内野に入れば体のキレも出るし、やっぱり上(1軍)がこうだから、何が起こるか分からん」と説明。その上で24日に甲子園で行われるウエスタン・オリックス戦では実際に一塁を守らせる予定であることを明かした。

 この日の打撃練習では、中堅左の防球ネット上部への直撃弾を放つなど、26スイングで安打性9本、2本の柵越えを放ったサンズ。「本人もモチベーションになる。何とか上でやりたいという気持ちが強いだろうから、選択肢を広げようということでね」と同2軍監督は言う。開幕から2軍スタートとなった昨季の韓国リーグ打点王の意欲向上も狙いであることを言い添えた。

 いずれにせよ、このコンバートプランの本格化は“緊急事態”が一歩手前まで来ていることを示す。まずは今日からのヤクルト3連戦。B砲を筆頭とした猛虎打線のお目覚めを待ちたい。

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