阪神・ガルシア、G斬り任せろ 開幕前ラスト5回1失点 2度の打球直撃も「大丈夫」
「練習試合、オリックス3-3阪神」(14日、京セラドーム大阪)
打球直撃に顔をしかめて痛がったり、仲間のビッグプレーに大興奮したり。開幕前ラストの“ガルシア劇場”は粘投締めだ。最終イニングの五回には最速146キロを計測。余力を残して、涼しげにマウンドを降りた。
「2試合しか投げる機会はなかったけど、全てはシーズンのためにやってきているし、状態もすごくいいね。いつも通りの球を投げることができると思うし、今の状態を続けていきたいね」
左肘痛から実戦復帰した7日の練習試合・ソフトバンク戦は4回無失点。この日も5回6安打1失点と2試合連続で結果を出した。3番吉田正、4番ロドリゲスにはそれぞれ2打数無安打と仕事をさせず、矢野監督はニンマリだ。
「ヒットはね、数的には打たれたのかなという数ではあるんですけど。ボテボテのヒットとかも多かった。ガルシアらしいピッチングをしっかりしてくれたので安心しました」
アドレナリン全開だった。初回と三回、2度も痛烈な打球を右手に受けた。福原投手コーチやトレーナーが心配そうにベンチを飛び出したが、「投球には影響ないから、もちろん大丈夫だよ」とカリビアンは平然だ。
テンポのいい投球が超美技を呼ぶ。二回2死満塁のピンチに近本が左中間を抜けそうな飛球をランニングキャッチすると、三回無死一、三塁ではマルテが三遊間の打球をダイビングキャッチ。大量失点を覚悟する場面だっただけに、「2人には助けてもらったね。いい試合ができていると思うし、チームが勝てるようなピッチングができたかなと思うね」とご機嫌だった。
次回はいよいよ本番だ。21日の開幕3戦目へ気合十分。「巨人の上にいけるように、そのためにはいいピッチングをしないといけないからこの1週間いい準備をしたいね」。上り調子の左腕が、王者の前に立ちはだかる。
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