阪神・岩貞 5回パーフェクト!新フォームで大変身、開幕前ラスト文句なし!
「練習試合、オリックス1-1阪神」(13日、京セラドーム大阪)
文句なしの満点投球や-。阪神・岩貞祐太投手(28)がオリックスとの練習試合(京セラ)に先発し、ひとりの走者も許さない5回パーフェクト投球。開幕前最後の実戦登板を最高の形で締めた。エース・西勇に続いて登板する開幕2戦目。宿敵相手の連勝スタートが見えた。
G倒への期待に胸躍る“パーフェク投”だ。キレのある直球に、ワンバウンドでも打者が思わず手を出してしまうほど変化球もキレキレ。岩貞が5回を投げ、打者15人に対して5奪三振の完全投球を披露。開幕2戦目の巨人戦へ向けて万全の態勢を整えた。
これまでは、どちらかと言えば球数を要してしまうタイプだった。この日の5回65球での快投の裏には、藤川の助言による投球フォーム改造の効果があった。
先月23日に集合練習が開始された当初のこと。それまでの中継ぎから、再び先発での調整が言い渡された。「また先発やるぞってなった時にフォームがしっくりこなかったので。その時に球児さんに声を掛けていただいて、改造しようかとなった」と明かす。
振り上げた右足をそのまま踏み出す従来の形から、右足を上げた後に一度伸ばして踏み出す「球に力が伝わりやすいフォーム」へ変更。「打者に対して真っすぐ体重移動ができている感覚がある。力が分散しないので、球がぶれなくなっている感じ」。6日のソフトバンクとの練習試合で新投法を初めて見せ、5回2失点。連続好投でさらに大きな手応えをつかんだ。
初回1死から二回1死まで、ロドリゲス、吉田正、ジョーンズを3者連続三振に仕留めるなど、強打のオリックス打線から快音を奪った。圧巻の投球に矢野監督も「文句の言いようがないよね。早いカウントで追い込めてるし、腕を振って低めに投げているから空振りも取れる。全てがいい状態なんで続けてもらえたら」と目を細めた。
岩貞の成績にはある傾向が見られる。通算では26勝38敗だが、7勝4敗と勝ち越している巨人戦に限れば、キャリアハイの10勝を挙げた16年が3勝0敗、18年が2勝0敗と隔年で負けなしと、結果を出しているのだ。その伝で行けば、今季は“隔年Gキラー”としての期待が高まる。
そんなデータだけでなく、この日のパーフェクト投球は大きな飛躍を予感させた。「今日の結果を忘れてまた一から。舞い上がらずに丁寧にというところを一番意識してやっていきたいです」。まずは『6・20』巨人戦。16年の10勝超えとなるキャリアハイへ向けて、好発進を決めてみせる。
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