阪神・中田、古巣ソフトBとの日本シリーズ願う 交流戦中止…頂上決戦で感謝届けたい

 阪神の中田賢一投手(38)が15日、古巣・ソフトバンクとの頂上決戦を願った。新型コロナウイルスの影響で、交流戦は史上初の中止に。対戦を心待ちにしていた右腕が、日本シリーズで“12球団勝利”を狙う。この日は甲子園で自主練習後、オンライン取材に対応。まずはローテに定着し、移籍後初の聖地星を目指す。

 一部地域を除く39県の緊急事態宣言解除を受け、少しずつ開幕のアウトラインが見えてきた。中田は「ゲームに近い形に持っていけるように」と、逆算した調整にシフトチェンジを図っている。方向性が見えたことを喜ぶ一方、交流戦の中止に無念さが募っていた。

 「(ソフトバンクと)今年は対戦できなくなったので。すごく楽しみにしていたんですけど、我慢して…」

 無償トレードで加入し、古巣との対戦で恩返しを届けたい思いがあった。先日も和田や内川、ヤクルトに昨年移籍した五十嵐らも加わり、ソフトバンクのインスタライブに“参戦”。豪華共演で視聴したファンを歓喜させた。

 実はライブ終了後も1時間以上延長して、野球座談会は続いた。チームメートだった頃から「オヤジ会」と称し、頻繁に集まっていたメンバー。「いいリラックスになりました。その関係はありがたく思います」。改めてグラウンドでの再会を心待ちにする。

 残された対戦機会は秋の頂上決戦だ。「その形になるように。頑張っていかないと」。中田はこれまで11球団から白星を挙げている。仮に日本シリーズで勝っても、公式記録にはならないが、それでも過去18人しか達成していない偉業。“12球団勝利”で感謝を届けたい。

 この日は甲子園で自主練習。タテジマの一員として立つマウンドを脳裏に描く。「スタンドがホームとして埋まった時にどんな感覚になるか。早くその中で投げたいです」。まずは2年ぶりの甲子園1勝と移籍後初勝利を。秋の美酒を信じ、開幕に向けた準備を進める。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス