阪神・球児、4・24開幕に慎重「健康と安全が確保されない限りは」

 阪神・藤川球児投手(39)が24日、甲子園での残留組練習に参加。前日に開幕日が4月24日に再延期されたことに対して慎重な姿勢を示した。新型コロナウイルスの感染拡大防止に対して万全の対策などが取れるかどうかなど、一人の人間として命の大切さを説いた。また広島は消毒液やサーモメーターの導入など対策を講じ、不可能だった場合は無観客での開催も選択肢に入れていることが明らかになった。

 4月10日から、4月24日へ。新型コロナウイルスの影響で、目指す開幕はさらに延期されたが、藤川はいつ開幕かということにとらわれていない。優先すべきことは他にある。「(4月24日は)確定できないでしょう、健康と安全が確保されない限りは」。練習後に発した言葉に熱が帯びた。

 「みんなが、選手もそうだし、不安がってプレーするなんてことは無理やりにあってはいけないと思うので。だから4月24日(で確定)とは思ってない、自分はね」

 まだ新型コロナウイルスの終息気配は見えないままだ。本来なら3月20日に開幕していたところが、4月10日の開幕を目指す形となり、そこからさらなる延期が決定。調整面で難しくなるが、藤川は「調整より命の方が大事ですよ。生きていく上で」と言い切る。

 「個人的には世界を見渡してバランスよくやるのが最終的に人のためやと思うんですけど、僕はね。野球より優先しないといけないものがあるから。そこは冷静に見ています」

 もちろん、観戦に訪れるファンも大事。4月24日から、不安なく野球を楽しめるかどうか。そこが大切だ。「シーズンが始まれば勝負ですけど、それまでの現状というのは普通の一人の人間として考えていくので。アスリートだからといって、調整とかどうのこうのの話ではないと思います」と藤川。不安のない日常が戻ることを願い、毎日を全力で過ごしていく。

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