阪神・球児 慢心なき“3連投” 過密日程想定し2軍戦志願
「2軍練習試合、中日12-4阪神」(20日、ナゴヤ球場)
阪神の藤川球児投手(39)が20日、2軍練習試合・中日戦(ナゴヤ球場)に登板し、1回を1安打無失点。開幕が見えない中、守護神は先を見据え、過密日程を想定して連投調整を進めている。
「時期が遅くなればなるほど、試合も詰んでくる。きょうから始まった試合が、後にドーンとくるわけだから。ハードになる」
本来なら開幕戦だったこの日。延期された影響で、調整登板として2軍戦のマウンドを志願した。五回に登場。先頭のアルモンテにカーブを捉えられて、右翼線に二塁打を許した。だが、続くルーキー・石川昂は初球、144キロ直球で詰まらせて右飛に。その後も安定感抜群の投球で得点を与えなかった。
当初は試したいボールなどもあったが、アルモンテら1軍でも戦う選手と対戦するということで封印。打者との駆け引きを考えて組み立てた。
「昨日、おととい投球練習の強度を上げていた中での、きょうで3日目。中1日であさって投げることができれば1週間6試合あるうち5試合投げることになる」。シーズンを見据えて自らに“3連投”を課し、次回は22日の同戦に登板する予定。どんな状況にも対応するために、ベテラン右腕は万全の備えをする。