阪神ドラ1西純、堂々デビュー プロアマ戦登板!1回1失点MAX149キロ
「プロアマ交流戦、阪神9-2関西国際大」(13日、鳴尾浜球場)
阪神ドラフト1位の西純矢投手(18)=創志学園=が13日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で行われたプロアマ交流戦・関西国際大戦で“プロ初登板”。189日ぶりの実戦マウンドは、1回1安打1四球1失点。惜しくも零封発進とはならなかったが、最速149キロの直球を武器とした堂々たるデビューだった。
頬を緩ませながら、西純は小走りでベンチに戻った。ナインとハイタッチを交わし、祝福を受ける。スコアボードに刻まれた「1」は、タテジマのユニホームで初めて投げた証し。ベストの「0」ではなかったが、期待のルーキー右腕がプロとしての第一歩を記した。
待望のマウンドは六回。ドラフト5位・藤田(中京学院大中京)のサインにうなずいて投じた右打者へのプロ第1球は、真ん中高めへの146キロ直球でファウルを奪った。2球目の真っすぐで左邪飛。上々のスタートを切った。
続く左打者には手応えを感じていた直球で攻めた。「ストレートで空振りとか取れたので、そこは良かったと思っている。ブルペンでは145キロしか出ていなかったので、試合で出たのは良かった」。4球目にこの日最速の149キロをマーク。フルカウントからの6球目は低めへのボール球となって四球を与えたが、この1球でも最速タイを記録した。
1死一塁で迎えた左打者は三飛。続く右の4番打者に1ボールからの内角146キロ直球を三塁線へはじき返された。適時二塁打で“プロ初失点”を喫したが、2死二塁から左の5番打者を145キロ直球で空振り三振。16球中10球で直球を選択した初実戦に「最少失点で止められたのでホッとした」と安どした。
同じ高卒の同2位・井上(履正社)や同4位・遠藤(東海大相模)は既に1軍の試合に出場済み。「みんな活躍していて、自分だけ置いていかれている感じはあった。けど、そういうのに惑わされずに、自分は自分のやることを考えてやっていけたらいい」。焦る気持ちをグッとこらえて登板に備えた。
平田2軍監督は「落ち着いて投げられていた。久しぶりの試合にしては上出来」と改めて能力の高さを確認した。矢野監督も「楽しみな選手であることは変わりないんでね」と期待を寄せる。
反省も忘れない。「シュートしたボールだったり、課題というか、そういうのが見えた。ブルペンでしっかり修正したい」と最速154キロ右腕は次回登板を見据えた。猛虎のエースへ-。ここを起点として、着実に階段を上っていく。
関連ニュース





