阪神・近本 らしく3安打!原点回帰でバント安打から二盗、先制ホーム
「オープン戦、阪神4-4巨人」(8日、甲子園球場)
“らしさ”が戻った。もう迷いはない。阪神の近本がオープン戦11打席ぶりに「H」をともしたセーフティー気味のバントでの内野安打を含む3安打。「最近、考え過ぎていました」。吹っ切れた表情に開幕への手応えがにじむ。
まずは足を生かした。初回無死一塁。巨人先発・ディプランが初球に投じた高め直球をバントで投前に転がし内野安打。直後、2戦連続となる二盗に成功してボーアの適時打で先制ホームを踏んだ。三回に右前打、五回には中前適時打。“小技”を含むこの日の内容に上昇気配が漂う。
状況は同じだ。1日のソフトバンク戦。初回無死一塁で初球にセーフティー気味のバントを試みたがファウルに。「あの時は(投手との)タイミングで差されて。今日はタイミングを意識して」。反省を結果につなげた。
シンプル思考こそが突破口。これまでカウントに応じて打撃内容を変える工夫をしてきたが「自分の良さが分からなくなっていた」。考えた末にたどり着いた答えは原点回帰。「原点に戻って。ストレートのタイミングで」。三回と五回の安打で捉えた球種はツーシーム。しっかり速球系に対応した。
2番の打順に不服はない。「しっかり打席でできることを」。与えられた持ち場は責任を持って全うする。
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