ドラ1西純矢、仰天キャッチボール “プロ初投げ”で度肝抜いた「高校生じゃない」

 阪神の新人8選手が7日、鳴尾浜球場で自主トレを行った。ドラフト1位・西純矢投手(18)=創志学園=はキャッチボールでいきなり剛球を披露し、同期の同3位・及川雅貴投手(18)=横浜、同6位・小川一平投手(22)=東海大九州=を驚愕させた。8日からは新人合同自主トレがスタートする。

 午前10時57分。底冷えの鳴尾浜球場で、黄金ルーキー西純がついにベールを脱いだ。同期の小川、及川と3人でグラウンドに足を踏み入れると、キャッチボールで圧巻の“プロ初投げ”を披露だ。担当の山本スカウトら球団関係者が熱視線を送る中、徐々にギアを上げていく。ワインドアップから剛球をミットにバシバシ!時間にしてわずか数分間だったが、強烈なデモンストレーションで怪物の片りんを示した。

 「初めての練習だったので緊張と不安があったんですが、練習しやすい環境でした。いい練習ができました」

 球の威力は「まだそこまで強く投げていないんですけど」と涼しい顔で振り返ったが、2人の証言がスーパールーキーのポテンシャルの高さを物語った。

 キャッチボール相手を務めた大学生の小川が「高校生じゃないような球を投げていたので、すごいなあと思いました」と舌を巻く。高校時代に西純、佐々木、奥川とともに“高校ビッグ4”と呼ばれた左腕及川も「いい投手というのは知っていますし、すごくいいボールを投げていた」と素直に脱帽した。

 驚きの球筋を見せたものの、決してハイペース調整ではない。西純が「高校のこの時期は投げ込みをやっていました」と振り返ったように、むしろ慎重なペース。ブルペン入りのタイミングも「まだ考えていない。状況を見ながら自分の肩、肘とか体と相談して焦らずやっていきたい」と冷静だ。

 前日6日に入寮。自室の家具や家電製品をそろえ、新しい生活を満喫中だ。前夜の夕食すき焼きは「ご飯がすごくおいしくて高校とは全然違う」と虎風荘の味に感動。「体が一番大事。今は食べられますけど、夏場とかにしっかり食べられるようにしたい」と食への意識の高さも見せた。

 8日からはいよいよ新人合同自主トレがスタート。矢野監督はじめ、首脳陣も集結し、注目度もアップする。キャンプは2軍スタートが内定しているが、希望と期待は膨らむばかりだ。

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