ドラ1西純 新年即ブルペン 「開幕1軍」&「10試合以上先発、5勝以上」誓った
阪神のドラフト1位・西純矢投手(18)=創志学園=が2日、岡山市内の同校専用の室内練習場で自主トレを公開した。年明け初めてブルペン入りし、立ち投げで約30球。打撃練習も行うなど約2時間、汗を流した。甲子園を目指して鍛錬を積んできた地で明確な目標を設定。「開幕1軍」「10試合以上先発、5勝以上」と新年の誓いを立てた。球団では13年・藤浪以来となる高卒ルーキー開幕1軍を視野に入れ、春先から猛アピールを狙う。
いよいよ挑戦が始まる。新年を迎えたばかりだが、西純の視界は真っすぐに“野球”の2文字だけを捉えていた。日を追うごとに強くなるプロとしての自覚。高校3年間、鍛錬を重ねた原点の地で本格始動した右腕の口からは、1年目の明確な目標が飛び出した。
「プロの舞台に入るので、上を目指したい。開幕1軍を目指したい。10試合は先発をして、半分以上は勝てるようになりたい」
数字的な目標を明言したのは今回が初。新年を迎えたことが心境の変化にもつながっている。「今までは大まかに言ってきたが、キャンプや新人合同自主トレも日程が近づいてきた。具体的な数字を言って目標とすることで、自分にもプレッシャーがかかってくるので」。完全にプロのモードに入っている。
大みそか、元日もランニングなどで体を動かし、準備にも余念はない。この日は年明け初めてブルペン入りし、約30球。うち1球はスライダーを披露した。「精度がまだまだ。ここからシーズンに向けて仕上げていけたら」と口調に熱がこもる。
自己最重量ボディーに仕上げてきた。今夏は86キロだったが、現在91キロ。球の力強さをさらに実感してきたという。「重たい方が軸がしっかりするかなと思って。増やして良かった」。食トレやウエートトレなどの効果が顕著に表れている。
高卒1年目で開幕1軍となれば、球団では13年に開幕ローテ入りした藤浪以来となる。同じく聖地を沸かせ、ドラフト1位で入団した高卒の先輩だ。
最後に再び、開幕1軍に思いをはせた西純は「1軍に上がって、観客の方々が多いところで投げてこそプロ野球選手だと思う。上を目指してやっていきたいので『開幕1軍』です」と言い切った。藤浪以来の快挙を成し遂げ、超速で大舞台のマウンドの土を踏む。
◆西 純矢(にし・じゅんや)2001年9月13日生まれ、18歳。広島県出身。184センチ、91キロ。右投げ右打ち。投手。小2から軟式の鈴が峰レッズで野球を始める。阿品台中時代はヤングひろしまでプレー。創志学園では1年春からベンチ入りし、2年春から背番号1。2年夏に甲子園出場。19年度ドラフト1位で阪神入団。
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