【矢野監督・新井氏 対談1】矢野監督 V断言「20年は優勝するって決めてんねん」

 今年もやります“矢野ガッツ”。悲願の「日本一」を目指し、拳を突き上げる矢野監督(右)と新井貴浩氏
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 虎党が喜ぶ新年の誓いだ。阪神・矢野燿大監督(51)を、デイリースポーツ評論家・新井貴浩氏(42)が直撃。矢野監督は就任1年目の2019年に6連勝フィニッシュで3位に浮上し、奇跡の逆転CS進出を果たした。現役時代に優勝を経験している2人は、チーム一丸で戦った昨季終盤の戦いぶりから、今年の飛躍を予感。指揮官からは優勝宣言まで飛び出した。対談その1。

  ◇  ◇

 新井貴浩氏(以下、新井)「あけましておめでとうございます。早速ですが、昨季は最終戦までの6連勝で、逆転CS進出。すごかったですね」

 矢野監督(以下、矢野)「あけましておめでとう。本当にあれがあったから、そういう印象で終わることができたと思う。どうしても勝ちたいというところで、(結果も出て)手応えをつかめたというのはあるね」

 新井「僕は20年間、現役でやらせてもらって、7年間タイガースのユニホームを着させてもらいました。外と中からタイガースを見て、あんなに盛り上がるベンチを見たのは初めてでした。矢野監督も初めてぐらいじゃないですか?あんなに盛り上がったのは」

 矢野「そうやね。楽しんだらアカンと思っていたから。能見、球児や、一緒に(現役で)やっていた人は『矢野、そんなん言うてるけど、現役時代やってへんやん』って思いはあると思うねんけど。それが一番結果が出ることだと自分の中で確信があって」

 新井「確信ですか?」

 矢野「ズバ抜けた成果を出したり、いい人生を歩んだりしている人って、楽しんでいる人が多い。俺らはプロやから楽しんだり、笑ったらアカンと教えられた。でも、逆なんやなって。全部をひっくるめて『よし、苦しいことも楽しんでやる』っていう。だから、それを言っている俺が一番楽しもうと思っていて、それがガッツポーズになったり」

 新井「最初は選手も(様子を)うかがっていたと思うんです。『監督、本当にガッツポーズしているかな?俺たちもしていいのかな』と。でも、負けられない戦いで全部勝ってCSに行って、CSでは(DeNAとの第1戦の)逆転のシーンでベンチ前にみんなが出ていましたよね。『俺たちやっていいんだ。監督ってこういう考えなんだ』というのが1年かけて伝わったのが、あの戦いに出ていたと思うんです。矢野監督のやりたいことが浸透したんだと思いました。今年がすごく楽しみですね」

 矢野「ホント、そう思う。今言ってくれたように、そこに手応えがある。俺が喜ぶ姿を見せた時に選手は『喜んでいいんやな』と、どこかしらで確認していたと思う。でも(CSファースト初戦で)北條が逆転三塁打を打って翌日の新聞1面を見た時に、藤井(バッテリーコーチ)と久慈(内野守備走塁コーチ)が俺より前に出てガッツポーズしていて。選手全員、トレーナーまでガッツポーズして。俺がかすんでいるような。その写真を見た時にめっちゃうれしくて。俺らの野球というのが、その1面に出ていた。1年かけてみんなが理解してくれているな、という手応えは感じているね」

 新井「あのシーン、すごく印象に残っているんですよね。たくさんの人がベンチ外に出てワーってやっていましたよね。裏方さんも心から喜んでくれるのって、チームの雰囲気を表していると思うんですよね。本当に去年1年でグッと上がりましたよね。なんか…、優勝ですね」

 矢野「ばれた!?そうやで。俺、もう2020年は優勝するって決めてんねん。外国人も入って、ベテランもまだまだ頑張ってくれるやろうし、高山ら中堅も悔しさを持ってやってくれているし。全体的にグッと上がっていけるチームになってきたと思う」

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