原口、来年の1文字は「運」 大腸がんから1年「全て運のいい方向に」

地元の埼玉・寄居町で野球教室を開催し、関係者らから盛大な激励を受ける阪神・原口
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 阪神の原口文仁捕手(27)が22日、埼玉・寄居町運動公園で、後援会主催の野球教室に参加した。今回で4年連続の開催。地元となる同町に加え、深谷市、熊谷市の少年野球7チーム、女子ソフトボールチームの約120人が集まった。

 オフの恒例行事となったイベントでは技術指導に加え、打者として子どもたちと真剣勝負する場面もあった。即席サイン会後には母校・城南中学でトークショー。地元の大歓迎に「今年、病気を発表した時にはたぶん、誰もが無理だろうと思ったと思うので。こうやって今年もできて、本当にうれしく思います。多くの後援会の方々にサポートしてもらって、こうやって野球教室ができるので。感謝しています」と笑みを浮かべた。

 今年1月の大腸がん手術から約1年が過ぎようとしている。埼玉県北西部にある寄居町。原口は18歳でプロ入りするまで、荒川の流れる緑豊かな町で育った。原点の地に立ち、思いが巡る。すでに今年の漢字を「波」としていたが、来年に向けた1文字として「運」と表現。「来年は全て運のいい方向に進むことを信じている」と明かした。地元の風に背中を押され、新たな再出発を誓った。

 1月に大腸がんの手術を行い、5月に実戦復帰。シーズンでサヨナラ打、球宴では2戦連発を放つなど、ファンに感動を与えるカムバックを遂げたが、43にとどまった出場試合数や個人成績に満足感はない。オフは捕手練習に専念して定位置獲りを狙う覚悟を明かした。

 がんを克服した1年。2020年はプロ野球選手として、完全復活の1年にするべく鍛錬を積む。

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