矢野監督ゲキ 近本よ、どん欲になれ 2年目のジンクス打破へ現状で満足するな

 ティーショット前、クラブを突き出す矢野監督
3枚

 阪神の矢野燿大監督(50)が27日、近本光司外野手(25)に2年目のジンクス打破へどん欲な姿勢を求めた。今季、新人特別賞、盗塁王に輝いた若虎に満足しないように要望。来季はベストナインやゴールデングラブなどさらなる成長に期待を寄せた。この日は兵庫県三木市の関西クラシックゴルフ倶楽部で開催されたサンテレビ「レッツゴー!タイガースゴルフ2020」(来年1月1日午後10時放送予定)に参加した。

 2年目のジンクスがあっても、ぶち破ってくれると信じている。どん欲に向上心を持ってやってくれればいい。矢野監督は、近本のさらなる成長に期待を寄せた。

 「2年目のジンクスはやっぱりあると思う。1年目やれたという緊張感の中からスタートして。でも『俺はまだまだ足りないな』というか、『もっともっとこうならないとあかんな』というものが強くなった時にジンクスは消えるかなと思う」

 今季の近本は、142試合に出場し、打率・271、39盗塁、9本塁打。159安打をマークして長嶋茂雄(巨人)が保持していたセ・リーグ新人最多安打記録を61年ぶりに更新した。前日26日のNPBアワーズでは、新人特別賞、最多盗塁者賞を受賞。“2冠”を達成した若虎だが、指揮官は次なるミッションを与えた。「結果としてそこ(ベストナイン)に選ばれるような選手であって欲しい」。プレーヤーとして名誉ある勲章をつかみ取ることを要望した。

 「チカ(近本)がベストナインを獲るということであれば、盗塁王獲って、3割打って、チームを勝たせられるような。守備も今年よりはもっともっと成長せなあかんやろうし。全ての部分でそういうものが来たときにそれがついてくる」

 求めるのは今季以上の成績だが、指揮官は心配していない。高く評価するのが秋季キャンプでの取り組む姿勢だ。「チカなんかは、自分のペースでというか。秋のキャンプを見ていても自分のやれることをしっかり自分で見つめてやれていると思うので。心配していることはない」。自らの課題と向き合い、黙々と練習に励む姿に来季の飛躍を確信している。

 3位に終わった今季。昨季の最下位からAクラスにはい上がったが、あと一歩届かなかった。目指すは05年以来のリーグ制覇、日本一。韋駄天(いだてん)の奮起が、共に2年目を歩む矢野政権の原動力となる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス