抑えは球児 矢野監督異例の超速指名 今季抜群の安定感「一番ふさわしい」

 やはり守護神はこの男しかいない。阪神の矢野燿大監督(50)が25日、早くも来季の抑えに藤川球児投手(39)を指名した。超速での指名が信頼度の高さを物語る。「もう、それは球児でいきたいと思ってるよ、抑えは。一番ふさわしい」。そう言い切った。

 常に競争を求める指揮官。開幕投手を含め、簡単には特定の選手の起用を早くから明言することはなかった。だが、現役時代もバッテリーを組み、今季もまったく衰えを感じさせない投球を見せた球児だけは特別だった。

 「今季(抑えに)戻ってからのピッチングを見ていたら、何もそこを外す理由もないし。経験もあるし、いろんなことを知ったからこそ、しのげる部分もあると思う。だから、球児に任せたいなと」

 今季の藤川は56試合に登板して4勝1敗、23ホールド、16セーブ、防御率1・77。特に7月下旬からストッパーを任されると、セーブ機会で失敗なしと抜群の安定感を誇った。

 球児本人も指揮官からの抑え指名に「当然だと思っています。もちろん、そのつもり。(抑えが)当然という中で仕上げていきたい」ときっぱり。東京五輪の影響で開幕が早まることを考慮し、既に来季に向けて鳴尾浜でのトレーニングを開始している。

 名球会入りまで、あと7セーブ。「最後を球児が締めくくって、一緒に喜んで。その結果、名球会も達成できていると思うんで」と矢野監督も大台到達を期待する。来季も阪神の勝ちゲームのラストマウンドには球児がいる。

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