ドラ1西、目指す令和の一番星 佐々木、奥川に負けない 自然体で最速星や

 阪神からドラフト1位指名された西純矢投手(18)=創志学園=が4日、岡山県岡山市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い3000万円、年俸1200万円で仮契約した。新元号初のドラフト1位右腕は、同じく高卒で1位指名された大船渡・佐々木や星稜・奥川に負けない“令和の星”を目指し、1年目から1軍で躍動する。

 令和初のドラフト1位右腕。契約金は1億円の大台を突破し、球団の期待の高さが表れた。仮契約を結んだ西は「実感が湧いてきて、プロ野球選手としてのスタートを切るところまできたのかな」と自らの立場を再認識した。

 同じ高卒ドラ1の最速163キロ右腕・佐々木や今夏甲子園大会準優勝右腕・奥川をプロの世界では追い越したい。U18で共に戦った両投手も令和のスター候補生として期待されるが、西はレベルの違いを感じていた。

 「一緒にプレーさせてもらった。それまでも自分は負けていると思っていたが、(U18W杯で)あの2人に負けている部分が分かった」

 投球全体で負けていると分かったからこそ「これからそれを生かしていければ」とプロの世界での逆襲を狙っている。レベルアップするために現在は、カブス・ダルビッシュやソフトバンク・千賀などの動画を参考に投球術を学ぶ。

 1年目の目標は、指名あいさつの時と同様に「1年目から1軍の試合で1試合でも多く投げる」と改めて口にした。今ドラフトでは西を含めて20人の高校生投手が指名された。令和初の高卒ドラフト選手初勝利も期待される立場。ルーキーイヤーから1軍での活躍を見据えるだけに「早ければ早い方がいいかもしれない」としつつ「自分のペースで焦らずに」と自然体で最速勝利を狙う。

 契約金の使い道を問われると、家族思いの一面があふれ出た。「弟が高校に入学するので、家族に当てはめられたら」。17年10月に父・雅和さんが45歳でこの世を去った。母・美江さんの支えは大きな力だった。「2年間、お母さんは大変だったと思う。今度は自分がお母さんを助けるというか、支えていきたい」。家族の思いも背負い、活躍で恩返ししたい。

 阪神は常にAクラスを争う「常勝軍団」というイメージを抱く。その中で「コンスタントに勝てる投手」と将来の理想像を描く。佐々木、奥川に勝る令和を代表するスター選手へ成長を遂げる。

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