藤浪 再生の道険しく…先発復帰で4回無失点も9四球に暴投、予定の5回投げきれず

 2回、暴投で走者を進め舌をかむ藤浪(撮影・田中太一)
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 「フェニックス・リーグ、ハンファ-阪神」(26日、SOKKENスタジアム)

 まっさらなマウンドに戻ってきた。阪神の藤浪晋太郎投手(25)が26日、宮崎でのラスト登板で先発復帰。結果は4回2安打無失点と相手打線を抑え込んだが…。4回9四球と不安定な制球面は変わらず。右打者が8人ズラリと並ぶ相手打線に対して、課題が露呈した。

 立ち上がりから、苦しく、もがく投球が続いた。先頭に四球を出すなど、初回からいきなり2四球。二回にも先頭に四球を出すと、次打者には続けて2暴投と乱れた。ここからさらに2つの四球で満塁。最後は空振り三振に斬って取り、ピンチは脱したが、三回に2四球、四回に2四球。球数は4回で102球に達し、予定されていた5イニングを投げきることができず。毎イニングで複数四球を出した。

 「1イニングの積み重ね。やってきたことを5回するイメージ」

 首脳陣からは、この日の先発起用の狙いを説明されていた。直球主体で、全力投球。この日も最速158キロを計測するなど、力のあるボールを投げ込んだが、制球面は最後まで改善されることはなかった。

 10月から、藤浪再生計画はスタートした。プロ7年目で、キャリア初の1軍0勝に終わった右腕へ。10月の実戦では、中継ぎでの登板機会が与えられることに決まった。平田2軍監督は「まずは短いイニングで継続して投げられるように」と説明。フェニックス・リーグではここまで6試合に中継ぎ登板し、前回の20日サムスン戦では2回を投げ無安打無失点と好投。好投で、先発復帰をつかんでいた。

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