西がっくり 丸のセーフティーバントで勝ち越し許す

6回、勝ち越しを許し、しばらく立ち上がれない西(16)に声をかける梅野
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 「セCSファイナルS・第4戦、巨人-阪神」(13日、東京ドーム)

 阪神・先発の西が同点で迎えた六回2死三塁、丸の意表を突くセーフティーバントで、1点のリードを許した。

 1-1で迎えた六回のマウンド。表の攻撃では無死一、二塁の絶好機をつぶし、流れが相手に傾いた中での投球となった。先頭の山本に1-1から3球目。内角低めのシュートをフルスイングされると、左翼線を破る二塁打で得点圏に走者を背負った。

 さらに、続く打撃好調の亀井にスリーバントを決められ、1死三塁。坂本を打席に迎えた。それでも坂本を空振り三振に斬ったが、続く丸との対戦だった。初球、意表を突く形で三塁線に絶妙のバントを転がされた。

 西も素早く反応。すぐに一塁に転送したが、わずかに送球が左にそれた。お尻から倒れ込んだ西は、ショックのあまりその場から立ち上がれない状況。

 球場は、スタンドからの「さすが丸」といった歓声や、「見損なったぞ、丸」という厳しいヤジも。「負けるな西!!」などの声援で、騒然とした空気になった。なんとか起き上がった西は、続く岡本を投ゴロに抑えてピンチを脱した。

 続く攻撃で代打を送られ、6回6安打2失点で降板。序盤は気迫あふれる投球で、完璧に抑えていただけに、あまりにも悔しい2失点となった。

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