阪神、先発打者全員安打でDeNAに大勝 近本マルチ!球団新人最多安打を更新

お立ち台でファンの声援に応える阪神・近本光司=横浜スタジアム(撮影・北村雅宏)
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 「DeNA2-9阪神」(5日、横浜スタジアム)

 阪神が、先発野手全員安打となる12安打9得点の猛攻で、DeNAに大勝した。近本光司外野手がマルチ安打の活躍。通算137安打で高山を抜き、球団新人最多安打記録を更新した。

 試合は初回、1死から近本が右前打を放つ。出塁後は2死一塁からマルテの5球目にスタート。今季28個目の盗塁に成功し、球団新人では1948年・後藤次男を抜いて歴代単独2位となった。

 三回には、先頭の近本が四球で出塁。福留が右前打でつなぎ一、二塁と好機を拡大した。続くマルテは右飛に倒れたが、糸原が中前打で満塁。ここで高山が中前に2点適時打を放ち、先制点を奪った。さらに、続く大山は申告敬遠で1死満塁。梅野が2番手・平田から押し出しの四球を選んで加点した。なおも満塁で青柳が野手顔負けの打撃を披露。初球の直球を捉えると、打球は中堅後方への犠飛となり、プロ初の犠牲フライで追加点を奪った。

 さらに、続く2死二、三塁の好機では、木浪が右前に2点適時打。これで同期の近本が今季樹立した13試合連続安打の球団新人記録に並んだ。この回打者一巡の猛攻で一挙6得点。先発の青柳は、3日の先発マウンドに上がったが、落雷の影響でノーゲームとなり、中1日での登板。難しい調整を苦にもせず、5回2/3を投げ、6安打2失点。4点のリードを守り、7勝目(9敗)を手にした。

 「序盤から野手の方々に大量援護をいただき、投げやすい環境を作ってもらったにも関わらず、早い回でマウンドを降りてしまい、悔しい投球となりました。点を取ってくれた野手の方々に感謝です」

 七回には大山の右前適時打で加点すると、さらに八回だ。先頭で打席を迎えた近本が、左中間にライナー性の打球を放ち、二塁打で今季通算137安打。セ・リーグ新人では1950年・藤田宗一(国鉄)、16年・高山俊(阪神)を抜いて単独5位。球団新人では高山を抜いて単独1位。球団記録を更新した。マルテの右犠飛で8点目のホームに生還。攻走で勝利に貢献し、自らの新記録樹立に花を添えた。なお、セ・リーグ記録は1958年に巨人・長嶋茂雄が記録した153安打。シーズン残り18試合で、あと16本と射程圏内に捉えた。

 3位・広島も勝利したことで、ゲーム差は変わらず2・5。逆転CS出場に向けて6日からは、敵地マツダで3連戦に挑む。初戦の先発は高橋遥。一戦必勝で差を縮めていきたい。

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