秋山、粘って4勝!5回7安打1失点 DeNAに今季初星「プラスに捉えて」
「阪神3-1DeNA」(21日、京セラドーム大阪)
試合後は反省の言葉が口を突いた。耐えて、粘った81球に笑みはない。味方の好守に、打線の援護にも助けられた。それでも阪神・秋山は5回を7安打1失点で4勝目。チームの連勝を導き、2戦2敗と苦手にしたDeNA相手に、今季初勝利だ。
最大のピンチは五回だ。連打から伊藤裕の左犠飛で1点差に迫られた。続く2死一、三塁のピンチ。ここでロペスを打席に迎えた。フルカウントからの6球目、3球続けたフォークで左飛に。苦しみながらも、リードを守ってバトンをつないだ。
「結果的にチームが勝ったのでよかったですけど。粘れたというより、もっとイニングを食いたかったです」
感謝の1勝だ。二回、連打で一、二塁を招き、1死を挟んで大和との対戦。甘く入った初球を左前に運ばれた。二走・佐野が三塁を回ったが、福留の正確な返球で先制点を阻止した。ベテランに助けられ、続く上茶谷を空振り三振に斬った。
前回14日の中日戦では4回3失点で降板。この間は2度、ブルペンに入るなど工夫を施した。内容は不本意でも再昇格後、3度の登板で2勝。チームは3戦全勝だ。「終盤の大事なところでチームが勝っているので。プラスに捉えて調整していきたい」。1勝の重みが増す終盤戦。勝利だけを求めて1週間後に備える。