矢野虎、後半戦へ弾みのG倒や Gと最大8・5差も…最後は笑って締める

 「阪神0-1巨人」(9日、甲子園球場)

 1点が遠くて重い。阪神は今季9度目の完封負けで再び借金生活に転落。首位・巨人とのゲーム差は今季最大の8・5に開き、前半戦の勝ち越しターンが消滅した。連夜の1点差負け。つかめそうでつかめない宿敵の背中。前半戦最終戦は意地でも勝利をつかむんや-。

 気合が空回りしたのか。差を詰めるはずが、突き放された。ゼロ行進で今季9度目の完封負け。また一歩、巨人の背中が遠のいた。今季最大の8・5ゲーム差。クラブハウスへ戻る選手の表情は硬い。矢野監督も悔しさを押し殺し、淡々と敗戦を振り返った。

 「あと1本というところがね。みんな(打ちたいと)そう思って行ってくれてるし、打線は水ものとは言うけど。俺らが上に行くためには、どうやって点を取るかっていうところが課題になる。そういうところで負けたっていう試合だと思う」

 巨人・桜井とは先発としては初対戦。目を見張るような直球や変化球はないが、思い切り腕を振る投げっぷりに惑わされ、微妙な変化にも対応できなかった。

 三回1死一、二塁からは近本、糸原がともにチェンジアップに連続空振り三振。四回1死一塁ではマルテの三直で一走・大山が飛び出して併殺となり、好機拡大を逃した。清水ヘッドコーチは「気持ちは分かるけど、もう少し冷静さを持って頑張ってほしい」と焦ったようにも映る姿に首をひねった。

 六回2死満塁はマルテの捉えた打球が遊撃正面へ。大歓声が一瞬でため息に。矢野監督ももどかしい心境だった。「チャンスメークまでは行くんだけど」。巨人を上回る7安打ながら無得点。最後まで本塁が遠かった。

 借金1となり、前半戦での勝ち越しターンは消滅した。それでもまだ60試合も残っている。観戦に訪れた藤原オーナーは両手を挙げて「明日があるさ」とだけコメントし、努めて明るく振る舞って球場を後にした。清水ヘッドコーチも「とにかく前向きに行きましょう」と選手を鼓舞するように力を込めた。

 もちろん、矢野監督もぶれない。「いつも同じになって申し訳ないけど、負けたものは取り返せないんで。明日、何とか勝って後半につなげられるようにするしかない」。10日・巨人戦は前半戦最終戦。優勝へ望みをつなぐためにも絶対に負けられない。

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