矢野監督「いきたいなと思ったんだけど…」 好投の高橋遥、悩んで九回はドリス

2勝目を挙げ、矢野監督(中央)と握手を交わす高橋遥(撮影・高部洋祐)
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 「阪神1-0広島」(7日、甲子園球場)

 阪神の先発・高橋遥人投手が8回4安打無失点の快投を見せ、今季2勝目をつかんだ。矢野燿大監督は、完封がかかった九回を任せようか迷ったという胸の内を明かした。

 広島・床田との、しびれる投手戦を制した高橋遥について、指揮官は「相手のほうが球数少なかったし、それにも負けないような内容でボール投げていたし、任せたいなっていう気持ちではいたんだけど。まぁ数字、勝ちが1こつくつかないっていうのは大きな違いなんで。これを自信にしてもらって、また後半戦期待できるピッチャーなんで。楽しみが増えましたね」とたたえた。

 八回を投げ終え114球。完封を目指させるか、否か。迷いもあったというが、最終回はドリスに託した。「もちろんもちろん、俺はいきたいなと思ったんだけど、後ろのピッチャーも連投にもなっていたし、もちろんドリスも連投なんだけど。そういうところでは気持ち的には任せたいと思ったんだけど、球数も増えていたし、気持ち的にもめいっぱいでいっている感じだったんで、迷ったんだけど、代えました」と振り返った。

 直近の登板4試合、勝ち星はついていなかったが試合はつくっていた。「いい意味で普段はおっとりしている感じなんですけど、マウンドに上がると、人が変わるような向かっていく気持ちも出るし、いつも堂々としているし、マウンドではいい意味でスイッチが入るんで、そういうところは遥人のすごくいいところだし、向かっていく気持ちも常にある。そこがピッチング以外では遥人のいい部分」と、左腕のハートを称賛した。

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